(ネタバレ!)ミッドナイトスワン見たよん
鬱之深夜でーーーす! こんばちは!
題名そのまま、ミッドナイトスワン見てきた!
というか実は既に一回観てて、つい昨日に小説を読んでから二回目見てきたって感じ卍
最初見に行った理由がトランスジェンダーものだからって理由で見に行ったんだけど、セクマイ当事者にグサグサくる内容ばっかりだったなぁと……。
自己紹介画面見てくれた人はわかると思うんだけど、あたい性別欄に「X」って書いてるの〜。
何も知らない人からすれば他の項目と似たようなネタ枠かと思うかもしれないけど、ここだけは冗談抜きでマジマジマジマジアルマジロ!
クロスジェンダーとか、エックスジェンダーって言われてるよん。
正直どんな性別?って言われたら色々な解釈があって難しい性別なのでそこは自分で調べて自分の思う解釈で受け取ってくれると嬉しい〜。
というわけで、本題。
これからミッドナイトスワン見た感想をだらだらと綴っていくつもりなんだけど、もし見る予定の人がいたらここでバックしてほしいかな!
これはまずは誰の感想とかレビューも見ずにまっさらな状態で見に行って欲しい気持ち……。
なんなら予告も見ないで行った方が面白いかもしれない。あたいは予告見ないで映画のあらすじだけ読んでいこうって思った感じ。
それでは、注意書きもしたところで次から本当の本当に本題に行くよん〜。
戻るならここしかねえ! って事で最近見つけたいらすとやの写真を挟んでおくよ。
まずあたいが見てて「あぁ……」ってなったのは主人公の凪沙がホルモン注射の影響で気分と体が不調の時に泣きながら言ってた「どうして私だけ」ってセリフだった。
分かる、正直何回も思った。
一番最初に話してた「小さい頃どうして私だけ海パンなんだろうって思ってた」って話もやっぱり悲しいなって改めて思う。
Xジェンダーって、まあここはあくまでも私の解釈で言うと、大雑把にいうと性自認が男女ではない人のことを指すと思ってるのね。
いやまあ私の場合男の気分って時もあるからどっちかというとクィアじゃね?とは言われるんだけど、まあここはさほど大事な話ではないから置いといて。
性別っていう概念が日常会話の中に出てくる苦痛ってほんとに激しいんだ……。
ぼくも生物学的には女性なんだけど、気持ちは男だったり無性だったり中性だったり両性だったり女だったりって感じでいろんなところをふわふわしてるんだ。
例えば、役所とかで性別を書く時があるとして。
女って書くのが嫌なんだよね。だからと言って男って書きたいわけでもない。
最近は役所行ってないからわからないけど、基本は男女の二択だからその他、なんて書き方もできるわけないし、結局世間体を気にして女って書くしかないわけでさ。
トイレとかもそう、「え? 男と女どっち入ればいいの?」っていつも一回躊躇する。
自分の性別が男女以外だから、普通の人じゃ気にならないような性別の区分がとても気になってしまうんだよね。
なんで普通の体で生まれなかったの、って凪沙が言ってた時に「あぁ、わかるなぁ」って。
まあ彼女の場合は「どうして女の子で生まれなかったの」って意味なんだろうけど、私も「どうして“普通の”女の子に生まれなかったの」という気持ちはある。
普通の女の子だったら、こんなことも気にしてないんだよなって。
それから、ミッドナイトスワンで個人的に「あーーーわかるーーー」ってなったのは一果のこと。
私もどちらかと言うと癇癪持ちで、そのくせ不貞腐れてだんまりするタイプ。
なので最初の方の一果のひとつひとつの行動に「わかる……」ってなってた。
んで、ムカついたら彼女の場合は椅子を投げてたんだけど、あたいは基本的にそのまま学校を抜け出してたかな。
小さい頃は同級生のうなじに鉛筆とか先の尖ったもの刺してたんだけど、途中で先生にめちゃくちゃ怒られてから流石にやめた。
うるせえな、としか思ってなかったけど、厳しいお家だったというか、父がとても怖い人だったから素直にやめたんだよな。
ただあたいは面倒くさい性格をしてるから、才能を持ってる一果の姿は綺麗だと思うと同時に妬ましくもあった。
私はバレエなんか全然やったことがないから何を嫉妬するんだって思うかもしれないけど、私のような自己肯定感皆無の人間にとって「秀でたものがあること」が全ての嫉妬の原因なのよね。
秀でたものがあることが羨ましくて妬ましいし、特に妬ましいポイントだったのは好きなものに才能があったってこと。
才能だけはもうどうしようもないじゃん。生まれながらについてる差じゃん。個人差があるものだしね。
もしかしたら違う方向に才能があるとしても、やりたいことと才能が重なってることなんてほとんどないと思うんだ。
私は好きなものへの才能がなかったから、努力しても天才には勝てなかったから、だからやめてしまった。
だからなのか分からないけど、りんちゃんが自殺した時は「きっと自分もこうなんのかな」って漠然と思った。
努力だけじゃどうしようもできないことがあって、その努力さえできない状況になったら自分はどうなるんだろうって考えた時、自分はりんちゃんと同じことをしてる。
これはどちらかと言うと推測というか確信に近い言葉でもある。
今まだ愚かにも自分が生きているのは、少なくともまだ“努力はできる”状態だから。
少なくともまだ、私は本物の才能の持ち主に出会ってないから。
もっとも、私が一果に嫉妬した一番の原因は凪沙っていう優しい大人が近くにいたことなのかもしれない。
あとやっぱり感想として欠かせないのは最後のシーンだよね……。
一果が中学校を卒業して、離れた凪沙の家に行くところ。
ぼくは基本映画とか本とかドラマとかアニメとかを見て泣いたり、感動する曲を聞いて泣いたりすることはないんだけど、ミッドナイトスワンだけは何故だか分からないけど見てて涙が溢れてきた。
海のシーンだったかな、どこが決定打だったのかは分からないんだけど、気が付いたらなんか音も立たずにボロボロ泣いてた。
ただ、覚えてるのは、最後の海で凪沙が言ってた「どうして私は女の子じゃないの」って言葉で完全に何かが切れてガチ泣きした。
人生初のエンタメで涙を流すと言う経験。
しかも音を立てずに泣くってそんな器用なことなんでできるんwwって煽ってた側の人間がその泣き方をするという(懺悔)
どうして私は女の子じゃないの。
どうして私は普通の女の子じゃないの。
どうして俺は普通の男の子じゃないの。
どうしてぼくは普通の性別じゃないの。
どうして俺は普通に男の子を好きになれないの。
どうして私は普通に女の子を好きになれないの。
どうして、どうして自分は、普通に生まれてこなかったの。
気持ちがぐちゃぐちゃで、思うことがぐるぐるあって、悔しくて、第三者になれなくて、一つのエンタメだってことも忘れて泣いていたんだろうな。
と、まあこんな感じでメランコリーになってみましたけれども。
鬱之深夜らしくないね〜。ゆーてこのサイトに書いてることなんてほんの一握りだけど、それでもきっと自分らしくない。
まあ自分らしいってなんだよとかそんなこと考えて死ぬほど鬱になりそうなところではあるけど。
これからも私は俺を模索するし、僕は自分を理解していくんだと思う。
まあちょっとというか、だいぶ苦い思い出だけど、俺の性自認も恋愛対象もぐちゃぐちゃだった話でもしよう。
そのうちに。
0コメント